新嘗祭(にいなめさい)
新嘗祭(にいなめさい)とは、毎年11月23日に宮中をはじめ全国の神宮・神社で斎行される、日本の伝統的な祭儀のひとつです。「新」は新穀を「嘗」はご馳走を表し神に新穀をお供えして神の恵みと五穀豊穣を感謝し、世の平安を祈願する祭礼です。宮中においては、天皇陛下が新穀を神々に献じ、それを自らも食されます。また、天皇即位に際して、初めて斎行される新嘗祭を「大嘗祭(だいじょうさい)」と言います(令和元年斎行)。
また、新嘗祭と対をなす祭礼として、毎年2月17日にその年の豊穣を祈願する「祈年祭(きねんさい)」が斎行されます。
新嘗祭は、「大祭」という最上級の儀礼を以て斎行され、宇佐神宮では衣冠単の「正服」を著装した神職が斎館より上宮へ参進します。参進する行列の先頭には、通常の神饌とは別に新穀を以て調えられた稲束を、唐櫃に納め運びます。稲束の他に、全国氏子崇敬者よりご奉納いただいた多くの新穀をお供えし、五穀豊穣を八幡大神様にご奉告し感謝申し上げます。
新嘗祭 参進の様子
仲秋祭(ちゅうしゅうさい)
奈良時代より明治13(1880)年まで「放生会」と呼ばれていましたが、以後は仲秋祭と名称が変更となりました。
放生会の起源は古く、養老4(720)年に南九州で起こった、大隅隼人(はやと)の乱に遡ります。
この隼人族の乱を平定するため、大和朝廷は八幡神へ祈請し、薦枕(こもまくら)を神験(みしるし)として神輿に奉じ、大隅・日向に赴きました。この時の輿が、日本で初めての神輿とされています。
朝廷は八幡大神の御神威により、漸くこれを平定しましたが、その時多くの人命を奪ったことに御心を痛められた八幡神が、罪障の減除と犠牲者の慰霊・鎮魂のため、「毎年放生会を行うように」とお告げになり、その御心のまにまに行われるようになったのが、放生会の始まりです。
この後、この放生会は生とし生けるものを憐れみ、慈しまれる八幡大神の大御心に添い奉り、全国に広まっていきます。
初日の10月12日、午後1時から上宮での祭典の後、御本殿より御神輿が出御し、宇佐神宮より8キロ離れた和間の浜の海上に建てられた浮殿(和間神社)まで御神幸されます。
中日の13日には、「蜷饗祭(になあえさい)」(於 西貝神社)、「水神祭」(於 水之江神社)、「塩屋祭」(於 和間神社)の祭典が執り行われ、これら神社で頂く蜷・水・塩を、午前10時に斎行する「仲秋祭」(於 和間神社)に供します。祭典終了後は和間の浜へ行き、神職により禊祓詞と祝詞が奏上され、蜷のアシヅトを開き蜷貝を散供する「放生式」が執り行われます。
最終日、14日午後1時、和間神社での祭典の後、再び神輿に御動座され、行列を組んで宇佐神宮御本殿へ御還幸されます。
仲秋祭 神輿渡御の様子
仲秋祭 放生式 蜷貝の散供
風除報賽祭(ふうじょほうさいさい)
毎年8月7日に斎行する「風除祭」で田畑の安全と豊作を祈念、10月20日の「風除報賽祭」では、五穀豊穣の祈念が成就したことを八幡大神に奉告し報賽します。10月19日には御輿掛にて「鉾立神事(ほこたてしんじ)」が斎行されます。
また、21日は御神能が奉納され、19日の鉾立神事は、「風神」・「雷神」の絵画等が描かれた、高さ約6mもの3本の笠鉾を立てます。
鉾立神事
御輿掛の東側には「風神」、
西側には「雷神」が描かれます。
第8回宇佐神宮マラソン
12月1日(日)に、公益社団法人 宇佐高田青年会議所(宇佐神宮マラソン実行委員会)主催で開催されます。
正参道入口大鳥居をスタート地点に、ハーフ・10km・5km・2kmの4種目が競技されます。
「第8回 宇佐神宮マラソン」のご案内(宇佐神宮ホームページ内)
※参加申込等詳しくは下記お問合わせより
<お問合せ>
公益社団法人 宇佐高田青年会議所 TEL:0978-33-5144
宇佐神宮マラソン公式HP(http://i-sam.co.jp/usajingu/index.html)
小笠原流大的式
12月8日(日)午後1時より、宇佐神宮境内祓所前において「小笠原流大的式(おがさわらりゅうおおまとしき)」が奉納されます。
大的式に先立ち、小笠原流の重要な儀式である「蟇目(ひきめ)の儀」が行われます。穴を空けた特殊な矢尻(鏃)である蟇目鏑(ひきめかぶら)を用い、矢を放つと風を切って飛ぶ際に空気が矢尻の穴に共鳴して「ヒョウ」という鋭い音を響かせます。その音により、天下の邪悪を祓い清めるとされます。
続く大的式は、小笠原流では最も厳格な弓の儀式とされており、除魔の意味を込めて平安時代頃から公家の射礼として行われていたようです。的は五尺二寸(約156㎝)と定められており、通常弓道における遠的競技の的の、約1.5倍の大きさとなります。
射手は前弓、後弓各3人からなり、太郎・三郎、五郎・六郎、四郎・関の順に、各自白羽の矢一手(ひとて・2本)を用いて弓を引きます。
大祓
大祓(おおはらえ)は毎年6月30日及び12月31日に斎行されます。
大祓とは、半年間で知らず知らずのうちに犯したであろう自らと社会の罪穢れを、形代を用い祓い去り心身を清める神事です。
12月31日に斎行される大祓は「年越の大祓」と称され、新年を迎えるに当たり、新たな気持ちで今後の生活を過ごしていくための神事です。
6月の「夏越の大祓」と同様に、解縄串(ときなわぐし)・切麻・裂布等といった特殊な祓具を用い、神職を始め参列者、全国各地の崇敬者より送られた形代(かたしろ)をお祓いします。
形代とは、ご本人の身の代として罪穢れを受ける祓具であり、祓い後は神職により、寄藻川へ流されます。
【大祓の参列をご希望の方】
当日午後2時45分までに、神宮庁手水舎前受付にお越しください。
初穂料は1,000円以上お志のお納めとなります。
※遠方等の事情により参列の困難な方は、宇佐神宮へご連絡ください。形代及び案内状をご送付申し上げます。
宇佐神宮 TEL:0978-37-0001
※当日のご参列も可能です。
※当日のご参列が困難な場合は、お送り致します形代を、12月28日までにご持参もしくはご郵送ください。
新嘗祭(にいなめさい)
新嘗祭(にいなめさい)とは、毎年11月23日に宮中をはじめ全国の神宮・神社で斎行される、日本の伝統的な祭儀のひとつです。「新」は新穀を「嘗」はご馳走を表し神に新穀をお供えして神の恵みと五穀豊穣を感謝し、世の平安を祈願する祭礼です。宮中においては、天皇陛下が新穀を神々に献じ、それを自らも食されます。また、天皇即位に際して、初めて斎行される新嘗祭を「大嘗祭(だいじょうさい)」と言います(令和元年斎行)。
また、新嘗祭と対をなす祭礼として、毎年2月17日にその年の豊穣を祈願する「祈年祭(きねんさい)」が斎行されます。
新嘗祭は、「大祭」という最上級の儀礼を以て斎行され、宇佐神宮では衣冠単の「正服」を著装した神職が斎館より上宮へ参進します。参進する行列の先頭には、通常の神饌とは別に新穀を以て調えられた稲束を、唐櫃に納め運びます。稲束の他に、全国氏子崇敬者よりご奉納いただいた多くの新穀をお供えし、五穀豊穣を八幡大神様にご奉告し感謝申し上げます。
新嘗祭 参進の様子