御霊水(ごれいすい)




 上宮の裏、菱形池のほとりに三つの霊泉がある。これを御霊水、または御鍛冶場(おかじば)、下井の霊水とも言う。
 数々の奇跡あり、大神比義(おうがのひぎ)祈願すること三年、欽明天皇三十二年二月初卯の日に八幡大神が御現れになった。ここには八角の影向石(ようごうぜき)があり大神が神馬に召され、天がけり給うたと伝えられる馬蹄の跡がある。又、奈良朝の末ごろ、社僧の神息(しんそく)が御霊水の前に三個の井戸を掘り、この水で八幡大神の神威を頂いて刀を鍛えた。これが社宝となっている『神息の刀』と伝えられる。

 はふり子が汲む手や涼し神垣の
          下井の清水影も濁らず
                 (烏丸光胤(からすまるみつたぬ)卿)